一般歯科

一般歯科・歯周病治療

虫歯治療

初期虫歯は自覚症状が乏しく、お痛みが出るころには悪化しています。 「ちょっとしたことで歯が痛い」 「食事で歯がしみた」 歯にこのような違和感をおぼえたら多くの場合、虫歯である可能性が高いと言えます。

実はごく初期の虫歯は自覚症状がなくほとんど痛みもありません。そのために歯が痛み、しみ出した時点では、ある程度進行した虫歯になっているといえます。 放っておくとさらに進行していくので要注意です。

特に何もしていないのに痛いというのは、虫歯がかなり進行している深刻な状態。 「我慢できないくらい痛くなったら歯医者へ行こう」ではなく、少しでも異変を感じたら早めに歯科医院へ相談することが歯を守る大切な第一歩です。

歯周病とは

歯周病とは歯肉の病気という事は多く知られています。
しかしながら歯周病とは、それだけでなく、歯を支える大切な骨が破壊されていく自覚症状のない恐ろしい病気なのです。歯を失う原因で最も多いのは実は虫歯ではなく、歯周病です。
まずはご自身の歯周病の状態をあらゆる角度から知ることが大切です。

歯周病セルフチェック

ほほに手をあてる女性

1つでも当てはまったら歯周病の可能性があります。
早めの受診をお勧めします。
□ 最近、歯が長くなってきて隙間がある
□ 歯ブラシをした時に出血する
□ 歯並びが悪くて磨き残しがある
□ 歯軋りをしている
□ 口臭が気になる
□ 抜けたままにしている歯がある
□ 揺れている歯がある
□ 水を飲むとしみて痛い
□ 歯肉に腫れや痛みがある
□ 朝起きた時、口の中がネバネバする

歯周病の予防方法

歯周病の予防には、プラークコントロール、つまりプラークを確実に取り除くことが最も大切です。その方法として正しいブラッシングをすること。

「私はきちんと毎日ブラッシングをしているのに…なぜ?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
成人の実に約80%が歯周病という統計もありますが、その方々全員がブラッシングをしていないとは考えられません。
それではブラッシングをしているのにも関わらず、なぜ歯周病にかかってしまうのでしょうか。

その最大の理由は、きちんと磨いているつもりでもきちんと磨けていないのが実状だからです。

つまり、「磨いてる」ということと「磨けている」ということは、行為は同じでも、結果は全く違うということです。 ここで皆さんに質問します。

歯をみがく女性

・ご自分に合った歯ブラシをお使いですか?
・古い歯ブラシをいつまでも使い続けていませんか?
・歯ブラシの持ち方は正しいですか?
・正しい位置に歯ブラシが当たっているでしょうか?
・磨く順序は適切ですか?
・歯磨きに要している時間はどのくらいですか?
多くの方は、いわば自己流でブラッシングを行なっており、きちんとは磨けていなくても自分では磨けているつもりになっているといえます。たかが歯ブラシ、されど歯ブラシなのです。

ですから、気軽に相談できる歯科医師を見つけ、ご自分に合ったブラッシングの方法を教えてもらい、それを続けていくことが大切です。

そうすれば、自然にきちんと磨けることにつながっていくわけです。

また、歯ブラシでは磨けていないところは歯間ブラシやデンタルフロス、部分磨き用の歯ブラシなどの補助器具も併用することが大切です。

歯周病の主な原因について

歯周病の主な原因は、歯磨きが適切に行われなかったことにより、食べかす等の汚れが歯面に付着し、細菌が繁殖することです。つまり、歯周病は歯周病細菌による感染症なのです。

歯周病と全身疾患の関係

全身疾患イメージ

歯や歯ぐきの健康は口の中だけでなく全身と関係しています。
口の中には何百種類という細菌が生息していますが、口から体の中に入り込むとさまざまな病気(心臓病、肺炎、糖尿病、早産等)を引き起こすことが知られ、医科でも問題になってきています。

歯周病をたかがお口の病気とあなどってはいけません。 歯周病の人が心臓病になる確率は健常者の2~3倍にもなるといわれています。

肺炎歯周病菌が肺に感染し肺炎になることがあります。

心臓病重症になると歯周病菌による炎症から血栓(血の固まり)ができやすくなるため、動脈硬化を招き心筋梗塞(しんきんこうそく)や狭心症(きょうしんしょう)などを引き起こすことがあります。
また心臓の内側にある心内膜(しんないまく)の炎症を引き起こし、細菌性心内膜炎(さいきんせいしんないまくえん)になる場合もあります。

糖尿病歯周病が糖尿病を引き起こすだけでなく、糖尿病の患者さんが歯周病にかかっていると血糖コントロールが難しくなり、さらに悪化してしまう可能性があります。

早産歯周病菌による口内の炎症が胎児の成長に影響し早産を引き起こすことがあります。
歯周病の妊婦は、歯周病でない妊婦と比べて、早産や未熟児を出産する確率が7倍にもなるといわれています。

当院の歯周病治療

丁寧な歯石除去 ~スケーリング~超音波スケーラーと言われるマイクロ振動と水圧により、歯面や歯根面に付着している歯石とともにバイオフィルムの除去を行います。

歯周病治療の基本 ~ルートプレーニング(SRP)~ルートプレーニングとは、スケーリングによって、歯根表面の歯垢によって汚染・軟化したセメント質や象牙質を除去した後に、歯根面を硬くなめらかな面に仕上げることをいいます。
歯の表面が滑らかになることで、歯根部に歯石がつきにくくなり、さらなる歯周病や虫歯の予防にもなります。

最後に歯周病は治るのでしょうか?

現在、歯周病の患者様にとって『歯周病は本当に治るのか?』ということは最も気になるところだと思います。
まず始めにその答えからお話します。
中等度までの歯周病であれば、十分改善します。

しかし、あまりにも進行した歯周病の場合には、残念ながら治りません。
やはり歯周病も他の病気と同じく、早期発見・早期治療が重要であるといえます。